概要

植物工場とは、施設内で植物の生育環境を制御して栽培を行う生産システムのことです。
施設内での生産なので、天候に左右されることなく作物を周期的に安定供給できます。また病害虫の被害を受けずにすみ、高齢者や障がい者の方の雇用にもつながるほか、栄養素を制御した作物の生産もできる利点があります。

背景

地球温暖化による砂漠化や異常気象で安定した農業生産が困難になっています。
2015年に73億人を超えた地球人口が、2050年には90億人を超えると予想されており、今のままでは90億人が生きていくための食糧は大幅に不足します。食糧問題に拍車をかけるように農業従事者の減少と高齢化の問題もあります。
これらの問題を解決する為に、省スペースで生産性に優れた植物工場が必要とされています。

植物工場の種類

植物工場は大きく分けて2つの種類があります。閉鎖環境で太陽光を使わずに環境を制御して栽培を行う「完全人工光型」と、温室などの半閉鎖環境で太陽光の利用を基本として生産を行う「太陽光利用型」です。
この2種類の植物工場について説明します。

完全人工光型

「完全人工光型」は、工場内が構造物によって遮蔽されており、室内は断熱材で隔てられています。したがって工場内は気象の影響をほとんど受けず、収穫量と品質を安定して制御できます。
構造上の問題により、高さを必要とする作物を栽培できないなど、栽培可能な植物の多様性に欠けます。

適する主な植物

  • グリーンリーフレタス
  • サンチュ
  • ルッコラ
  • シソ
  • パセリ
  • 春菊
  • ホウレンソウ
  • コリアンダー
  • ミント
  • クレソン
  • モロヘイヤ
  • ミニトマト
  • イチゴ
  • サヤインゲン
  • キュウリ
  • ナス
  • サヤエンドウ
太陽光利用型

工場内と外が半透明な被覆材で隔てられており、基本は太陽光で光と熱を得ます。室温はシステムによって一定範囲内に制御しますが、日射量の影響は強く受けます。したがって収穫量と品質が低下することがあり、完全人工光型と比べると安定性に欠けます。

適する主な植物

  • トマト
  • ピーマン
  • パプリカ
  • キュウリ
  • イチゴ
  • ブルーベリー
  • コチョウラン
  • ビワ
  • マンゴー
  • ブドウ
  • デンドロビウム
  • オタネニンジン
  • サフラン
  • センブリ

植物工場は、安定した供給力が重要です。異常気象などの影響を少なからず受ける「太陽光利用型」は将来性が保証されないと言えるでしょう。
下記は前述した2種類の植物工場を概括した表です。

完全人工光型 太陽光利用型
安定性
多様性
将来性

私たちの取り組み

ミタデンの植物工場は「完全人工光型」を採用しており、生産性を更に向上させるために独自の技術をいくつも取り入れています。
詳しくは「ミタデンの植物工場の特長」ページで紹介しておりますので、是非ご覧ください。